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頻尿で眠れない!原因は?対策は?

だるい女の人

人が一日のうちに排尿する回数には個人差がありますが、日中の起きている間に8回以上排尿がある場合、夜お布団に入ってから朝起きるまでに2回以上トイレに行って排尿する場合を頻尿と呼んでいます。
頻尿には、日中だけの場合、夜間だけの場合、日中も夜間ともに見られる場合と、いくつかのタイプがあり、それぞれ原因が異なります。

何度もトイレに行かなくて済むためには、2つの条件があります。一つは十分に膀胱に尿をためることができるという条件です。
膀胱に少ししか尿が溜められないと、小出しにするしかありません。
その分排尿回数も増えてしまいます。

そしてもう一つの条件は、1回の排尿で全部出し切ることができるということです。
まだ尿が全部出し切れていない感じがして、トイレから出て手を洗っている時やトイレから出た途端に、まだもっと出そうな気がして、再びトイレに戻るというケースもあります。
これを専門用語では残尿感と言うのですが、残尿感は頻尿の一因となります。

尿をためることができずに頻尿となる代表的なものが過活動膀胱です。
頻尿だけではなく、突然強い尿意をもよおす尿意切迫感や尿もれが起こります。
まさに、「もうだめ、漏れそう」などとトイレに駆け込まなくてはならなくなります。

尿が十分に出し切れないことが原因で頻尿になる代表的なものが、前立腺肥大症です。
男性の場合、加齢現象に伴って前立腺が肥大して頻尿になります。

過活動膀胱による頻尿の解消法には、主に薬物療法と行動療法があります。
薬物療法は、膀胱を収縮させる副交感神経の働きを抑える抗コリン薬、膀胱に十分に尿をためることができるようにするβ3作動薬、尿道の周囲の筋肉の収縮を強める作用のある薬、漢方薬などが使われます。

また前立腺肥大症にはα1遮断薬と言う薬が使われます。
前立腺や膀胱の出口の尿道の筋肉を緩めて尿の通り道が圧迫されずにスムーズに排尿できるようにする作用がある薬です。
それ以外にもPDE5阻害薬が使われることもあります。
前立腺や尿道の筋肉を弛緩させたり、膀胱の血流を改善する作用があります。

行動療法には、水分の摂り方などの生活習慣を見直すことや、尿意があっても排尿を我慢して少しずつ膀胱にためる尿量を増やしていく膀胱訓練などがあります。
アルコールやカフェインを控えることも大切です。

前立腺肥大症の場合は、長時間じっと座っていることを避けましょう。
下腹部の血流が悪くなって、症状が悪化しやすくなります。

頻尿の原因として考えられること

このように頻尿になる原因として多いのは、過活動膀胱や前立腺肥大症ですが、これら以外にもいろいろな原因で頻尿になり、頻尿を来す疾患は多いです。

膀胱がんでも頻尿になります。
また、脳血管障害やパーキンソン病でも頻尿を来します。
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの脊椎変形疾患も頻尿の一因になることがあります。
そのほか、糖尿病による神経障害も原因としてあげられます。
服薬中の薬が原因で頻尿になっているというケースも少なくないです。

また、女性に多い原因として膀胱炎があげられます。
女性の尿道は、男性よりも短いうえに膀胱と肛門が近いので、大腸菌も入りやすく膀胱炎になりやすいのです。
そして、子宮筋腫が大きくなって膀胱を圧迫しているというケースも、しばしば見られます。

昼間はそんなに何回もトイレに行くことはないのに夜間だけ頻尿だという場合は、心臓や腎臓の機能が低下しているという可能性も考えられます。
特に血圧が高い人では、その可能性が高いです。

尿を濃縮して濃くするホルモンが不足していて、薄い尿がたくさん出るために夜間頻尿になっているという可能性や、糖尿病や睡眠時無呼吸障害や不眠症なども原因となることもあります。

夜間に何度もトイレに起きたのでは眠れないでしょう。
そして眠れないことが血圧を上昇させて、ますます心臓に負担をかけてしまい、負のスパイラルに陥ってしまいます。

夜の頻尿で眠れないという人は、泌尿器科や腎臓内科などを受診して早く解決しましょう。
それが一番の近道になる解消法でしょう。

受診する際は、今現在服用中のお薬の名前がきちんと判るように、必ずお薬手帳を持参して担当医に見せましょう。
サプリメントや健康食品を使っている人は、そのことも担当医に告げるべきです。
サプリメントや健康食品はその名称よりも、成分名が判るようにして受診する必要があります。