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ストレスと人間の健康に関する考察

人間の生活の中には、喜怒哀楽に繋がる出来事がたくさんあります。
人間関係のトラブルを抱える人や、仕事で多忙な人、目標を実現するために辛抱強く努力することなどは、よく見られるストレスのきっかけです。
しかし、ストレスは一般に持たれるネガティブな出来事だけでなく、実はハッピーな出来事もストレスのきっかけになります。

近年になってストレスのきっかけにあげられる幸せな出来事には、結婚や出産、昇進、受験合格と入学などが挙げられています。
いずれも一見してストレッサーになるとは思わないでしょう。
しかし、精神的には刺激が強く、心や体に反応をもたらします。
幸せなことも含めるとストレスのきっかけは非常に多くあり、人間の健康を左右すると考えられるようになりました。

特に関連するのが睡眠の質です。
人間の睡眠は、良質のものとそうではないものに分かれています。
理想的な時間で熟睡できることが、良質の睡眠と呼んでおり、残念ながら理想的な眠り方をしている人は少ないと言われるのが現実です。

眠っていてもまぶたの中で目が動くことから浅い眠りをレム睡眠、まぶたの中で目が動かないほど深い眠りをノンレム睡眠と分類しています。
ノンレム睡眠が始まると、体のダメージを修復する成長ホルモンが盛んに分泌され、翌朝にはダメージの修復を終えて疲れを癒す仕組みです。
ストレスによって睡眠の質が低下すると、レム睡眠の時間が長くノンレム睡眠の時間が減少し、成長ホルモンの分泌が低下するので、体の疲れやダメージは修復しきれないままになるでしょう。

このようなメカニズムが存在しているので、人間の健康には良質の睡眠が必要であり、そのためにストレスの解消が欠かせないと考えられています。
疲労感が抜けない人や、食欲低下、集中力の低下がある人は、自覚がなくても何らかのきっかけが起こっている可能性があります。
きっかけそのものが小さな出来事でも、人によって心に起きる反応は違うことも理解しておきましょう。

睡眠の質を下げるストレス

睡眠の質を下げるストレスには、良いストレスと好ましくないストレスがあります。
好ましくないストレスが多いと、就寝時間に横になっても考え事をして眠りにつけないケースが多いでしょう。
不安や怒りなどを思い出すので、交感神経が刺激され一種の興奮状態が起こります。
眠る寸前に考え事をしても、良い解決方法は見つからないと考えて、寝る前に考え事をしないよう心掛けることが大事でしょう。

また、良いストレス、つまりハッピーな出来事によるストレスでも同じような反応が起こります。
例えば、子供のころに遠足の前夜に眠れなかった経験をした人もいるでしょう。
翌日に楽しみな出来事を控えていると、ハッピーな気分で興奮状態を起こすので、眠りを誘うホルモンが分泌されにくいと言われています。

結婚や出産も幸せなことなのにストレスを感じるのは、以前とはライフスタイルに大きな変化が起こるので、それが刺激となってストレスを感じると考えて構いません。
慣れによって改善されるケースが多く、睡眠の質の低下は一時的でしょう。
ただし、ストレスによる反応が継続すると、健康状態にかかわるので早めの対策が推奨されています。

昇進によってストレスを受けるのは、自分が評価される一方で今後の期待に応えなくては、という緊張感が出るので睡眠の質の低下を招きます。
結婚や出産と同じく、時間の経過とともに慣れて、ほとんどのケースでストレスの緩和が見られます。
ところが継続的なストレスで、睡眠の質が低下していると健康を損なう可能性が指摘されるでしょう。

幸せな出来事によるストレスでも、熟睡できないような状態が長いなら、改善のための対策をとる必要があります。
その後の健康を維持するためにも、セルフチェックしながら工夫したほうが安心です。